九品仏像とおめんかぶり
仏教行事の「おめんかぶり」や九品(くほん)仏像で有名な淨眞寺は、東京都世田谷区奥沢にあり、通称九品仏と呼ばれ人々に親しまれている。
開山は珂碩(かせき)上人(1617〜94)で、四代将軍徳川家綱から延宝6年(1678)にこの地を賜り創建した。『観無量寿経』の説相により伽藍(がらん)を配置し、極楽往生の様相に形どられている。一度境内に入り参拝すれば、往生浄土の身心を得ることができるよう、願いがこめられているという。
九品仏像は9体の阿弥陀如来座像を指し、珂碩上人が長年かけて作られたと伝えられ、それぞれ手の位置や印形が異なり、三体ずつ上品(じょうぼん)堂・中品堂・下品堂に安置されている。また、本尊の釈迦牟尼如来も同上人の作である。
3年ごとの8月16日に行われる「おめんかぶり」は、25菩薩来迎会といい、阿弥陀さまが菩薩さまを従えて西方浄土からご来迎になるという、浄土の教えを行事にした荘厳なもので、一見の価値がある。次回は平成17年、平成20年(以下3年毎)年に行われる。
境内はカヤやイチョウなどの古木が多く、鷺(さぎ)草園もあり訪れる人が絶えない。
東急大井町線、九品仏駅下車1分。
(浄土宗新聞 昭和63年5月号より)
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